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2015年8月20日

フィリピン子会社での不正

研修プログラムの企画製作に際しもっとも重視した点、私が知人に対してもっとも強調したのは、受講者にもっとも認識させるべきは「多様性と社会的背景への理解」であり、その方法をどう教えるかであった。以下はプログラムを完成させて私が実際にリスク管理研修で講義した一部であり紹介したい(以下のストーリーは私の海外勤務における実話である)。

受講者へのストーリー:
私が初めて監査役としてフィリピン子会社の会計監査を実施した時のことで、その際、過去約5年間の使途不明金が判明、それ以前は不正をやりたい放題であったことが判明した。
伝票上は都度小額であり目立ちにくいが長年にわたり多額の使途不明金となっていた。経理担当者に問いただすと経理部長の指示で不正を働いていたとの回答を得た。そこで、経理部長に説明を求めたところ自分は直接関与していない、実行してたのは経理担当者だと言い張った。再度、経理担当者に説明を求めたら、実行犯は自分であることを認めた。そして、経理部長は担当者の不正に気付いてから担当者に対し不正をばらされたくないなら担当者経由で不正に得た金の一部を渡すように強要していた、というストーリーである。

受講生への問いかけ:
どうしてこのようなことが起こったのか、理由を考えてください…みなさんはフィリピンで子会社を管理する立場にあると仮定して考えてみてください。